「人材育成に積極的な福祉施設 京都府が認証」

良く見えるのかなぁ?
良く見えるのかなぁ?

2013年5月2日の「京都新聞」の記事より

 

「京都府は、人材育成に積極的に取り組む福祉施設を認証する制度を立ち上げる。給与体系や資格取得の支援体制などを明らかにする施設に府が「お墨付き」を与え、慢性的な人材不足に悩む介護・福祉業界で人材を確保していく」
との報道がなされました。

 

昨年(2012年)9月に、京都府大学連携福祉人材養成プロジェクトの主催で「介護・福祉人材育成に関わる教育機関と京都府との懇談会」が開催され、この認証制度について説明と意見を求められました。

 

「職員の育成計画や研修体制、採用10年後の昇進イメージの公表など、14項目の評価基準を満たす施設・法人を「きょうと福祉人材育成認証事業所」として認証する」

 と言うものです。

また、「認証を受けた施設・法人には、人材育成や資格取得支援の取り組みに対して府が優先的に助成し、学生にも積極的に広報していく。模範となる認証事業所には「上位認証」を与え、さらに優遇も検討する」
そうです。懇談会の場では、「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」の3段階認証と説明をされていました。

 

「高齢化社会を支える重要な人材を育成するためにも業界の『見える化』が必要」で、この制度導入で福祉事業所の労働環境の改善につながり、介護・福祉業界への就職希望者も増えるとみているようです。

 

懇談会では、
「認証制度でその事業所が学生に理解されるとは思えない。事業所が魅力発信をして行く努力の方が先決ではないのか?」
との声もありました。
昨日の「新卒者就職応援プロジェクト」では、中堅・中小企業の魅力発信をどうしていくのかが課題となりますが、それと同じ課題を抱えていると思っています。

 

また、

「頑張っている事業所から認証をしていく」との説明に対して、
「一生懸命頑張ってる事業所でも手が足りなくて条件に合わないところもあり、そのような事業所は潰れるのではないか?そのようなところこそ援助をすべきではないのか?」
「既にある「第三者評価制度」との兼ね合いはどうするのか?」
 *ご参照:http://kyoto-hyoka.jp/
との意見が出ていたのですが・・・

 

その辺りは認証制度の中身をじっくり見てみる必要がありますね。

 *ご参照:http://www.pref.kyoto.jp/fukushi-ninsho/