写真は、先日食事に行った時に出されたお皿です。
お皿なので凹面を使うのだろうと思っていたのですが、このお皿、裏面に書が書いてあるので、裏面を使うそうです。裏面が表??? 書が書いてある面に料理を盛り付けるのですね。
で、
大将曰く、
「この書、歌が書かれているようだけど、書の大家に見て貰ったけど判読できなかった。Inachan読める?」
??!
そんなんInachanが読める訳がありません!
で、パシャリ、と。
誰かに判読して貰おうと向かった先は、Inachanの大学の国際禅学研究所。
副所長のY教授に厚かましく判読をお願いしました。
このY教授、何を隠そう白隠禅師研究では第一人者のお偉いさんなのです。
実は、元職員で、Inachanが大学人として採用された時は採用担当者だったのです。
十何人の中から二日酔いInachanを採用していただきました。感謝。
話を元に戻して、暫くして内線電話が鳴り呼ばれました。
「判読できたよ。どうも定家の歌のようだね」
流石、教授!ありがとうございます。感謝、感謝です。
そして、写真の下には判読された文章が・・・
「九月 薄(すすき) 花すすき草のたもとのつゆけさをすてて暮れゆく秋のつれなさ」
「九月 鶉(うずら) 人目さへいとど深草かれぬとや冬待しもに鶉なくらん」
だそうです。そうすればこの時期にこのお皿は不具合でしょうね。
Y教授曰く、「焼松茸が似合うかな?」と。
大将、今年の秋はよろしくお願いします。
*「詠花鳥和歌 各十二首」と言うそうで、季節の花と鳥を合わせて12セットになっているようです。
詳しくは、『謎解き・藤原定家の詠花鳥和歌 詞書(ことばがき)』をご参照ください。
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