「生きている化石」は「田の草取り虫」

「生きている化石」
「生きている化石」

Inachanの大学の正門には、何年前からかこの時期になるとハスの鉢が並びます。
もう少し経つと見事な蓮の花が正門を飾ります。

 

ただこのハスの鉢、蚊の絶好の産卵場になるため、予防策としてメダカが数匹放たれています。
メダカも日本固有種は絶滅したとか?悲しいですね。
今居るのは外来種もしくは混合種で、意外と生命力は強いそうですね。
でも、メダカ、意外と高い値がついていますね。

今年もメダカ君が活躍しているのですが、その中に何やら動く生物が・・・

 

あれ?あれは<カブトエビ>!!

 

みなさん知っていますか?
鰓脚綱葉脚亜綱背甲目カブトエビ科に属する甲殻類の総称で、淡水性の原始的な小型甲殻類です。
名前にエビとついているがエビ類ではないそうですが、形はカブトガニによく似ています。
日本国内ではヨーロッパ、アジア、アメリカカブトエビの3種が生息していて、アジアカブトエビは在来種と考えられているそうです。
関東・中部地方以西に広く分布しているとのことですが、私の故郷出雲では見たことがありませんでした。
6~7月、水田への注水後3~5日程度で孵化して、孵化から10日程度で産卵を行い 1~2か月の短い一生を終えます。
水田の水抜きで水が枯れる頃には泥の中に乾燥に強い耐久卵が残って、また翌年に孵化する不思議な生き物です。
それ故、「生きている化石」と呼ばれ、水田の雑草を食べる他に、水田で餌の捕食や産卵のため、水底の泥をかき混ぜる事で水が濁よって光が遮られ、雑草の発芽と生長が抑制されることから「田の草取り虫」とも呼ばれるそうです。

 

でも、何でハスの鉢に居るのでしょうか?
不思議です